リソースプール方式について
コンピュートのリソースプール方式とは
リソースプールは、ホストマシンのCPUやメモリを束ねて仮想的な大きなコンピュータとして管理する仕組みです。
仮想基盤を共有基盤に集約することができ予備機をへらすことも可能で、仮想マシンごとではなくクラスタ全体で負荷を分散するため、仮想マシンの統合率を平均40〜60%向上することができます。
多くのパブリッククラウドでは、このCPUの使用率にフォーカスしていません。
仮想マシンの数が1〜2台では効果は少ないですが、企業では一定のマシン台数を必要としていますので効果は大きくなります。必要に応じて柔軟に、リソースプールを追加、削除、再構成し、リソース割当を変更できますので経済的に優れた健全な選択が可能です。
- パブリッククラウドの殆どが実際に使った分を課金する従量課金で、この課金方法は価格が安いと考えられていましたが、Neutrix Cloudのコンピュートはこの考え方を覆します
- リソースプール型のコンピュートは、複数台の仮想サーバ利用で経済的です
- パブリッククラウドでは、サーバ毎にその最大値を決めてプロビジョニングしますが、多くのサーバは常に100%で稼働しているわけではありません。多くのサーバは平均すると10%程度、使用率が高くても50%程度と言われています
- リソースプール型とは、仮想サーバの統合率を最適化し複数のサーバを効率的なリソースプールで稼働させるモデルです
- Neutrix Cloudはコンピュートをリソースプール型の月額固定料金で提供しています
- 仮想サーバのCPUの利用率は、ユーザの利用状況はバッチ処理など様々な要因で激しく変動します
- リソースプール方式では、各CPUでの負荷ではなくコンピュートリソース全体で能力が分け合えるため、想定していなかった負荷も空きリソースで対応できます
- リソースプール全体の能力を超えての使用はできませんが、一時的にCPUリソース不足に陥ったとしても、ピークがすぎればリソースが開放され通常の状態に復帰するため、その影響は大きくありません
- リソースプールへのリソース追加はポータルから簡単に行うことができます
リソースプール利用イメージ
インスタンス方式との違い
- 多くのパブリッククラウドでは、コア数での購入となりますが、NCJはリソースプール型で合計の能力数での購入となるため、コア数に依存しません
- 空きリソースの有効活用が行なえますので、仮想サーバの台数が多くなれば多くなるほど効果が大きくなります
- 一般的なホストマシンの負荷をみた場合「CPU待ち」よりもディスクの「I/O待ち」の方がボトルネックになるケースがほとんどです。NCJではINFNIDAT高性能ストレージでCPU使用の有効活用が期待できます
仮想サーバのサイジング方法
- 一般的にWEB、APLサーバは10%程度、DBサーバは50%程度しか利用していないのが現状です
- 一般的にCPUリソース不足に陥ったとしても、ピークがすぎればリソースが開放され、通常の状態に復帰するため、その影響はメモリやディスクに比べると小さいといえます
- サーバの利用形態は様々ですが、ポータルでの使用率の確認や一定期間のキャパシティプランニングにより、リソースプールを更に最適化することができます
その他
- NCJのリソースプールには、NSX Edgeルータ S(Small)と1 Gbps(ベストエフォート)のインターネット接続が標準で無償提供されます
- この標準サービスは、お客さまのリソースプールを使用しません
Modern Times
- NCJのリソースプール方式の考え方について、Modern Timesでも解説しています
- 「リソースの有効活用とコスト最適化を「リソースプール方式」で実現する」